2016.07.11 Monday 14:20

中立報道が民主主義を壊す

 投票日を迎えてが、今回の参院選には国民の関心が盛り上がらず、投票率が50%を切ることも心配されている。
 野党結集を求めてきた自分たちの力不足を棚に上げるつもりはないが、メディア、特にテレビの選挙報道の貧困には文句を言いたい。参院選の最中だというのに、テレビのワイドショーは東京都知事選挙の候補者について憶測を繰り返すばかりだった。
 テレビ報道に中立を求める政府の脅かしは、てきめんに効果を表していると思う。中立という言葉は誰も否定しない。しかし、2014年の総選挙の際に安倍首相が民放のニュース番組に出て、街の声がアベノミクスに批判的であることを公平な報道ではないと言ったあたりから、政府は中立の中身を都合のいいようにねじ曲げた。
 政権の圧力の前に、テレビ局は批判や疑問が多いという現状をそのまま伝えることではなく、賛成と反対を同じ比重で両論併記することを中立だと考えるようになった。そして、選挙はどう扱っても偏っているとケチをつけられる可能性があり、ならば最初から触れないようにしようということになった。
 もちろん、有権者の行動でマスコミの予想を覆すことこそ民主主義である。ともかくみんな投票に行っていただきたいと切望する。

東京新聞7月10日

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