2018.01.15 Monday 17:12

反逆の意義

 小学館が出しているSAPIOという雑誌の最新号に、中国や韓国のメディアで日本政府を批判するのはけしからんという記事が載っていて、私の発言も反日的と批判されている。喧嘩を売りたいなら買ってやる。特定の政権を国家そのものと同一視し、政権批判を行う者を反逆者と攻撃するのは、独裁国家に共通した論法である。
 折しも、安倍政権は今年が明治維新から150年の節目ということで、維新の指導者を顕彰するキャンペーンを展開しようとしている。歴史は、広い時間幅で見る必要がある。維新の功労者は、江戸時代の末期には徳川政権に対する反逆者であった。今年の大河ドラマの主人公である西郷隆盛は、維新のわずか十年後、再び反乱を起こして失敗し、自害した。歴史の転換期においては、時の権力を恐れず、自らが信じる未来のために反乱を企てる者が、歴史を動かすのである。
 政府が維新を礼賛したいというなら、維新の原動力となった下級武士の反乱精神こそを称揚し、学校教育で広めるべきである。反日などという下らないレッテルを貼って批判的な議論を抑圧しようとする人々にも言いたい。権力に尻尾を振って、権力のなすことをすべて正当化する人間こそ国を誤った方向に導く元凶であるという歴史の教訓を学ばなければならない。

東京新聞 1月14日

追記
NHKスペシャル、赤報隊を見て、テロリストの言葉だった反日というレッテルが、今や右派系の新聞、雑誌で日常的に使われるようになったことを改めて思い起こさせられた。テロを許さないと叫ぶわが国の首相が、身近なところで、テロリズム、テロリストを礼賛する輩を飼いならしていることは、腹立たしい限りである。

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