2018.02.27 Tuesday 17:12

反日狩りの時代


 先日、赤報隊事件を発掘するNHKスペシャルを見た。1つ気になったのは、反日という言葉である。これは昔、極左過激派が自称していた。日本の問題点を批判する自由な言論に対してこの言葉を当てはめたのは、赤報隊が始めだった。そして、あの事件から30年たって、小学館の雑誌や産経新聞も右派の政治家も頻繁に使うようになった。
 今、反日という言葉を使う人々は、赤報隊と同じく、日本を批判する者には暴力をふるってもよいと考えているのだろうか。もちろん、そんなことはないだろう。しかし、反日征伐の名のもとに暴力をふるっている者にはっきりした非難をあげないなら、暴力を黙認していることになる。
 朝鮮総連の建物に右翼活動家が銃撃を加え、逮捕された。犯人は韓国・朝鮮人に対するヘイトデモでも活発に行動し、その世界では有名だった。この種の活動家の大半は自民党と安倍政権を支持している。安倍首相は、暴力を肯定するヘイト運動をどう思っているのか。自由と民主主義を擁護する政治家として名誉を保ちたいなら、暴力と差別を断固否定する具体的な発言をすべきである。「大阪には北朝鮮の工作員が大勢いる」と発言したエセ国際政治学者が産経新聞から賞をもらった時にエールを送っているのを見ると、そんな覚悟があるとは思えないが。

東京新聞2月25日

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