2018.07.03 Tuesday 18:30

言論の崩壊


 14日の予算委員会で、玉木雄一郎議員が朝鮮半島対応について質問した。安倍首相は日米一体というが、米国にとっては長距離巡航ミサイルがなくなれば本国への脅威はなくなるので、米朝首脳会談の中で手打ちをする可能性がある。しかし、日本にとっては中短距離ミサイルの残存は脅威である。この点を安倍首相はどう考えるかという、極めて重要な問いであった。この時、麻生副総理がヤジを飛ばし、議場は紛糾し、結局この質問に首相が答えないまま時間切れとなった。
 大事な問題についてまじめに話し合うという姿勢を捨てたら、国会に一体何が残るのだ。都合の悪いことをきかれると騒ぎを起こしてごまかそうとする麻生氏の態度は幼稚園児並みである。幼稚園でももっと行儀のよい子はたくさんいるだろう。安倍首相が議会制民主主義を重んじるなら、麻生大臣を罷免すべきである。
 現憲法下では、野党議員の質問やメディアにおける政権批判の言論を政府が力ずくで弾圧することはできない。わざわざ力を振るわなくても、相手を馬鹿にし、きかれたことに答えず、言葉の意味を崩壊させて議論を不可能にすれば、批判する側は次第に疲れ、あほらしくなって、批判をやめるかもしれない。これは安倍政権が発明した21世紀型の言論弾圧かもしれない。ここは辛抱のしどころである。

東京新聞5月20日

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